Q1:生理がきません。妊娠の可能性はありますか。

A1 : セックスした事実があれば、いつのセックスであっても、避妊をしていても、妊娠の可能性は必ずあります
 ただ、ふだん周期が安定している人でも、不意に狂うことは珍しくありません。
 疲労、ストレス、ダイエット等、様々なことが原因になって簡単に生理は狂います。
 特に心当たりがなくとも、突然狂って驚いた経験は、多くの女性が持っています。
「生理が遅れた」という事実があるだけでは、その原因が何なのかまではわかりません。

 【排卵と生理予定日の関係】

 妊娠と関連の無い生理の遅れはたいていの場合、排卵の遅れが原因です。
 通常、排卵が起きてから約2週間で次の生理開始となります。
 ホルモンの状態が安定していれば、この「約2週間(およそ12〜16日程度)」という期間は殆ど個人差もなく、一定です。
 そのため排卵がずれれば、そのぶん次の生理予定日もずれることになります。

 【排卵日と生理予定日を知る】

 「いつもの周期が○日間くらいだから、次の生理は○月○日ごろ」
 という生理予定日予測、あるいは
 「いつもの周期が○日間くらいだから次の生理は○月○日ごろ、だから排卵日はその2週間前」
 という排卵日予測をしている人は多いです。
 しかし実際には、排卵の狂いは全く予測不可能です。こういった大雑把な予定日予測は、あてにできません。
 日頃どんなに周期の安定している人でも、いつ排卵(=生理予定日)が狂うかはわかりません。
 正しい排卵時期がわからなければ、正しい生理予定日はわかりません

 排卵時期を知るためにも、ぜひ基礎体温をつけてみてください。
 うまく測定できれば、排卵時期の付近になると体温移行がみられます。排卵「日」を特定するのは不可能ですが、だいたいの時期はこれで分かります。
 排卵時期から約2週間後が生理予定日です。
 (関連情報:Q6
 ※注意!!…妊娠したくないときは、排卵時期以外のセックスでも避妊具の使用を怠らないでください。(関連情報:Q4

 【妊娠検査薬はいつ試す?】

 上記のようにして割り出した予定日を1週間過ぎても生理がない場合は、市販の検査薬を試してみてください。
 ただし、

 ■体温がうまく読み取れず、排卵時期の特定が困難な場合
 ■体温は読み取れるが、それだけでは心もとない気分のとき
 ■排卵や生理予定日の把握ができていない状態でセックスしてしまった場合

 これらの場合は、「心当たりのある日から3週間後」に検査します。
 心当たりが何回もあるときは、
 「最後のセックスから3週間経つのを待って検査」
 あるいは
 「1回のセックスから3週間経つごとに検査」
 のようにします。
 個人的には後者がおすすめです。
(※市販の妊娠検査薬の多くは「生理予定日のおおむね1週間後から…」といった検査時期を指定していますが、気にしなくてかまいません。
 セックスから3週間以上経ってさえいれば大丈夫です)


 →なぜ「セックスから3週間後」なのか、詳細はこちらをどうぞ...


 なお、事後避妊後の生理(消退出血)については、事後避妊から3週間経っても生理がなければ検査薬をどうぞ(関連情報:Q10)。

 検査薬で陰性が出ても、その後も生理がない場合は、再検査のうえできるだけ早く専門医に相談してください。
(関連情報:Q2Q15
 特に、子宮外妊娠は検査薬に反応しないこともあるので、ご注意ください。


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