■「セックスから3週間後」が検査目安となる理由■


 市販の妊娠検査薬は、「生理予定日のおおむね1週間後から検査可能」とされています。
 そのため生理ばかりを気にされ、肝心のセックスがいつあったのかは二の次になってしまうかたがいらっしゃいます。

 しかし、妊娠は生理によって起こるのではありません。
 あくまでも、セックスによって起こります。

 妊娠検査薬は、「受精より約3週間後」から、ほぼ確実に反応します。
 「受精」は精子と卵子が出会って起きるので、受精時期と排卵時期はだいたい同時期となります。
 基礎体温をつけるなどして正確な排卵時期がわかっている場合は、確認した排卵時期の3週間後が検査目安です。

 検査薬に指定される「生理予定日の1週間後」というのは、本当はこの「排卵3週間後」のことです。
 妊娠していなければ、排卵後2週間程度で生理が来るからです。


 基礎体温測定など「リアルタイムに排卵時期を把握する手段」を取っていないと、その周期の排卵時期はまったくわかりません。排卵はしばしば狂うものだからです。
 正確な生理予定日もわかりません。排卵がずれれば生理予定日も一緒にずれるからです。
 ついつい、
「いつもの周期なら○月○日が予定日のはずなんだけど…」
 と考えたくなってしまいますが、これはあてになりません。
 仮に排卵が1週間遅れていれば、生理予定日も約1週間延びています。逆に排卵が早まっていれば、予定日は既に来ているかもしれません。

 ですので、排卵時期の把握ができていない場合は、
「もしもセックスした頃に排卵が起きていたら」
 と仮定します。

 排卵時期(&生理予定日)はよく狂うものですが、セックスした日は変わりません。
 セックス当日にすぐ受精しているとは限りませんし、排卵日=受精日とも限りませんが、ひとまずは
「セックスから3週間後」
 を検査目安とするのが確実になります。

「いつもの周期」に振り回されないよう、お気をつけください。



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