Q2:市販されている妊娠検査薬は、どのくらい信頼できる? A2 : 検査薬の精度は非常に高いです。 あらかじめ市販の検査薬を使用して陽性が出ていた場合、病院での尿検査は行なわれないこともあるほどです。 (妊娠検査薬がどういったものかご存じないかたは、検査薬のメーカーのサイトなどをご参考に) これらの検査薬は、「生理予定日1週間後、またはセックスから3週間後」を使用目安としています。 (※ここでの「生理予定日」は、基礎体温などから判断した、できるだけ正確なもののことです。 それがわからない場合は、過去の周期がどれだけ安定していても、「セックスから3週間後」に検査するほうが確実です。 「いつもの周期」に惑わされないようにしてください) (関連情報:Q1) が、早ければ生理予定日(またはセックスから2週間程度)ごろから反応が出ることも多いようです。 しかし、だからといって予定日やそれ以前に検査しても、確実な結果はあまり期待できません。 それでも早く試してみたい、あるいは試してしまった場合は、以下をどうぞ。 【早くに検査した場合の結果について】 ■陽性を示した場合 ・妊娠している ・hCG生産性の腫瘍などがある …などの可能性が、ひとまず高くなります。 数日〜1週間ほど間を置いて、再検査をしてみてください。 (反応が出るまでに時間がかかった、あるいは反応が薄いというような場合は特に、再検査をお忘れなく) 「早めに検査したら陽性だったのに、その後生理がきて、再検査してみたら陰性になってしまった」 …ということがあります。 これは、 「受精卵がうまく育たず、母体も気づかないうちに流れてしまった」 という現象が考えられると思います。 一般的に認識されている流産のイメージとは異なり、特に治療などの必要性もないことが多いため、まったく自覚されないことも多いです。 (まれに、流産後の処置が必要になる例もあるようです。一度でも陽性が出たら、たとえあとから陰性に転じても、念のため病院へは行ったほうが良いかもしれません) (↑↓関連情報:Q33) 他に、これはあまり検査時期とは関係ありませんが、hCGがない(妊娠していない)のに陽性が出る場合があります。 尿中に、hCG以外に余計なたんぱくが多く含まれていると、それが反応してしまうようです。(擬陽性) 具体的には、たとえば排卵前に多量に分泌される「LH(黄体化ホルモン)」がhCGとよく似ています。そのため、排卵時期に妊娠検査薬が陽性になることがあるそうです。 また、検査薬の説明書に「にごりのひどい尿や血尿は使用しないでください」とあるのも、擬陽性を防ぐ意味合いがあるようです。 いずれにしてもあらためて検査をしてみれば、正しい結果が得られると思います。 ■陰性を示した場合 単に尿中のhCG濃度がまだ低かっただけで、妊娠しているかもしれません。妊娠を否定するのはまだ早いです。 検査薬の指定する検査日目安は、できるだけ確実な結果を出すために指定されているものです。 陰性だったからと妊娠をすぐに否定し、結果として妊娠していたのに気づくのが遅れる…ということにもなりかねませんので、ご注意ください。 また、子宮外妊娠は検査薬に反応しないこともありますので、注意が必要です。(関連情報:Q34) 【自己判断の限界】 信頼度の高い検査薬ではありますが、最終的な確定診断は専門医に委ねることになります。 検査薬でわかるのは「妊娠している可能性が高い」ということだけだからです。 本当に絶対に妊娠しているのか、正常な妊娠なのか、経過が順調であるかどうか…などは、検査薬ではわかりません。 また、きちんと使用目安に沿った検査をして陰性が出ても、その後も生理がない、基礎体温の高温が続いているなどの場合は、病院をおたずねください。 (関連情報:Q18) |
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