Q4:安全日・危険日っていつ? A4 : 理屈から言えば、 ●もっとも妊娠しやすい日=排卵日付近 ●妊娠しない日=排卵後、卵子の寿命が尽きてからしばらくの間 (排卵の起こる時期についてはQ30を参照してください) となります。 しかし、もし避妊をご希望でしたら、 ●妊娠しやすい日=常時 ●妊娠しない日=無し …と考えるのが正解です。 排卵日の特定は、本来ほぼ不可能であるからです。 【365日、いつのセックスでも妊娠の可能性はある】 基礎体温をきちんとつけていても、排卵「日」は特定できません。 だいたいの時期が判断できるだけです。 それも、排卵時期を過ぎて高温期に入ってから初めて、「ああ、排卵は終わったのかな」と理解できるだけです。 (ちなみに、完全に高温期に入ってから排卵する場合もあるので、「高温期に入りさえすれば排卵は終わっている」とは限りません) 「あと○日後に排卵する」という正確な予測は、絶対にできません。(関連情報:Q6) ふだん周期が安定している人でも、「今周期も絶対に狂わない」という保証は、どこにもありません。 (※だからといって基礎体温測定をせずにいると、次の生理が来るか妊娠が判明するまで、排卵時期はさっぱり分からなくなりますのでご注意を) さらに、精子は長くて1週間〜10日、卵子でも長いと2日以上生きることがあります。 精子と卵子が出会えば妊娠しますから、この日数も考慮に入れなければなりません。 排卵前3日くらいから、排卵日当日までが「もっとも妊娠しやすい時期」、 排卵の4日〜1週間前と、排卵後3日くらいまでが「妊娠しやすい時期」、 というところでしょうか。 しかし、何しろこの排卵日が特定不可能ですから、具体的にいつからいつまでが「危険日」なのか、知ることは困難です。 それに、「妊娠しやすい時期」を外しさえすれば妊娠しない…というわけではありません。 一般に排卵が起きないとされるような時期にも、なぜか排卵していることはあるからです。 特に、「生理のころは妊娠しない」とよく言われますが、生理の付近や生理中でも、排卵が起こることはあります。(関連情報:Q16) また、場合によっては、1周期中に複数回、排卵が起きることもあるようです。 つまり、 「不意の排卵や、精子・卵子の長生きなどがあれば、“安全日”と言われるような日のセックスであっても妊娠の可能性はじゅうぶんに出てくる」 ということになります。 まず基礎体温をきちんと測定してみる。 そして、妊娠を望んでいなければ、「今日は妊娠しにくいはず」と思っても必ず避妊を行なうのが基本です。 基礎体温をつけ、且つ必ず避妊をしていても、妊娠することはあります。 「どうしてこんな時期の行為で妊娠したんだ」と、医師さえ首をかしげるような妊娠例もあります。 ピルユーザーの中にすら、妊娠する人はいます。 妊娠を避けたい場合は、神経質になってなり過ぎることはありません。 |
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