Q5:膣外射精って大丈夫なんですか?

A5:無意味です。避妊にはなりません。

 【いわゆる「外出し」が無意味なわけ】

 男性器は、射精時以外でも少しずつ精子を出しています。
 カウパー氏腺液、俗に言う「我慢汁」に、精子が混じってしまうからです。
 射精された精液の中の精子数が数千万〜億単位ですから、それに比べれば確かに少ないのですが…

 受精に必要な精子は1個だけです。
(もちろん、1個の精子が受精に至るまでには大量の精子の犠牲があるわけで、それを考慮すればこの言い方は、あまり正しくないのかもしれませんが)

「精子のついた手で膣に触れた」「下着の上から精液がかかった」というだけで妊娠した例さえあります。
 精子の力を甘く見ないほうが良いでしょう。

 また、男性が射精していないつもりでも、実は無自覚のうちに少量の射精をしていることがあります。
 (作者、目撃経験あり。相方いわく、「今回はたまたま気がついたけど、こりゃ普通は気づきそうにない…驚いた」。
 なお作者は、普段はピル+コンドームです。↑このときは魔がさして、ピルのみの「生外だし」…)


 ほか、
「1回めはコンドームをしたけど、続けて2回め以降をしたときは生だった」
 というお話もよくありますが、これもたいへん危険です。
 1回射精をしたあとですから、尿道には1回めで出きらなかった新鮮な精子がたくさんいます。

 【Wake up!】

 望まない妊娠をしてしまった人の中には、かなりの割合で「膣外射精にした」という人がいるそうです。
 また、「避妊はしていますか」という問いかけに、「ちゃんと外に出している」と答える人を、非常に多くお見受けします。

 もし、あなた、もしくはあなたのパートナーが、膣外射精を避妊と思い込んでいるとしたら、それは間違いです。
 ただでさえ、「うっかり中で出しちゃった」という失敗も多いものです。
 加えて、「失敗」がなくても妊娠の可能性が非常に大きいのです。
 避妊をしたい人があえて膣外射精を選ぶことに、メリットはありません。

 なお、「射精のときにだけコンドームをつける」という人も多く見かけますが、これは実質膣外射精と同じなので、やはりまったくの無意味です。(関連情報:Q9


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