Q33:検査薬に陽性反応が出ていたのに、後日再検査したら陰性に変わってしまいました。 A33 :陰性反応が出た時点で、妊娠の可能性は低くなります。 【ごく初期の流産】 市販の検査薬は非常に精度が高く、かなり早いうち(受精後2週間程度。あるいは稀に、それ以前)から陽性反応を示すことがあります。 しかし、この時期の受精卵は、このまま育っていくかどうか、まだわからない段階です。 育つことができない場合、やがて母体も気づかないうちに流れてしまいます。そして、陽性が一転して陰性に変わり、基礎体温は低下し、生理も来ます。 一般的にイメージされる流産とは違っていますが、これはごく初期の流産です。 原因は赤ちゃんの側にあることが殆どで、一種の自然淘汰のような、やむを得ないものであると言われます。お母さん側に非はありません。 ほとんどの場合、内容物は全て脱落してしまいます。そのため、特に処置をする必要はありません。 が、まれに流産後の処置が必要になってくる場合もあるようです。一度でも検査薬に陽性が出た場合は、念のため病院へ行ってみたほうが良いかと思います。 (関連情報:Q2、Q7) 【擬陽性】 妊娠検査薬は、妊娠すると分泌されるようになる「hCG(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)」を、hCG抗体を使って検出するものです。 しかし尿中に、hCGではない余計なたんぱく質がたくさん含まれていると、検査薬がこれに反応してしまい、妊娠していないのに陽性反応を示すことがあるそうです。 検査薬の説明書に「にごりのひどい尿や血尿は使用しないでください」と書かれているのは、このためかと思います。 【陰性に変化したその後】 基礎体温の低下、生理があれば、特に病院へ行く必要はありません。(もちろん、どうしても気になるときは受診してみてください) 基礎体温がわからない(もしくは高温が下がらない)、生理がないなど、妊娠を否定する決め手に欠けるときは、念のため早めに病院へご相談ください。 |
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