Q12:妊娠すると、熱が出ると聞きました。時期的にはいつ頃から発熱するのですか?

A12 :「妊娠すると発熱する」というのは、ちょっと違うかと思います。

 【「発熱する」ではなく、「基礎体温の高温期が長く続く」】

 妊娠していない場合は約2週間しかない高温期が、妊娠すると3週間をこえて持続します。(関連情報:Q6
 高温期の体温は、通常の平熱よりちょっと高めであることが多いので、これが長期にわたると「なんだか最近熱っぽいな」と感じることがあります。
 「低温期から高温期に入る」ことを仮に「発熱する」とするなら、排卵期のころ、つまり次回生理予定日の約2週間前に発熱する…ということになると思います。
 しかし、ほとんどの女性は基礎体温に高温相と低温相をもっています。あえて「発熱」と表現するのは、ちょっと違うような気もします。

 また、「妊娠したとき、高温期の体温がいつもより高かった」というお話がよくあります。
 が、必ずしも「妊娠時は高温がいつもより高くなるものである」というわけではありません。
 妊娠すると分泌されるhCGには、体温を若干上昇させる作用があります。そのため、hCGが分泌され始めると、高温がやや高めになる可能性はあります。時期的には、高温期が2週間程度になるころでしょうか?
 が、やはり、「高温がいつもと同じくらいの値なら妊娠ではない」とは一概に言えません。
 

 もともと体温は気温や体調の影響を強く受けるものでもありますので、体温の数値だけで妊娠を判断するには無理があります。

 


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